食料の輸入は水も輸入している?仮想水(バーチャルウォーター)の話

バーチャルウォーター(virtual water)についてこれまでに何度か書いてきました。

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気になったのでもう何度でも書きましょう!

 

バーチャルウォーター(virtual water)とは何かというと

「食料を輸入している国が、その輸入食料を自国で生産するとしたらどのくらいの水が必要になるかを表したもの」です。

日本語では「仮想水」とも呼ばれています。

たとえば、1キログラムのトウモロコシを生産するために、どれくらいの水が必要だと思う?

約1,800リットルの灌漑用水が必要になるというデータがあります。

トウモロコシを輸入している国は、この分の水を自国で消費せずに済んでいるのです。

また、はこうした穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1kg を生産するには、その約20,000 倍もの水が必要です。

つまり、日本は海外から食料を輸入することによって、その生産に必要な分だけ自国の水を使わないで済んでいることになるのです。

言い換えれば、「食料の輸入は、水を輸入していること」と考えることができます。

 

水不足の地域でとれた食べ物を輸入することが、その地域を枯渇することに加担している、ともいえるわけなんだね。

 

日本は飲める水が豊富にあり、意識することがあまりないかもしれません。

何処の地域からの輸入品かを確認したり、バーチャルウォーターの少ない商品を選んだりするなど、気を配りたいですね。