元気な森林をつくり守り続ける「森林の循環」後半

人がつくった森林は,適切に管理して手入れをしなくてはなりません。

日本の森は豊かで自然更新ができること、古来から知恵と特性を活かしてきたことを2回にわけてお伝えします。

後半は古来から知恵と特性を活かしてきたことを事例を交えて紹介します。

前半はこちらで読めます。

たいていは「この木何の木?だろう」って気になって調べて名前が解ると一安心しちゃうでしょ?

昔の人たちはその木の特性を知り、学び、知恵をつけて特性を活かして利用していました。

 

つまり里山の原点がここにあるわけだね。

天然更新によって森が形成されていく話は前回したよ。

あーきれいだ、多様性の森だと思いつつ、ちゃんと育てて使えば 宝の山なんだよ!

例えば何年か前に、この木の樹液にふれて体中タダレタことがあって大変だったの。

調べたらハゼノキで、うるしの仲間ということがわかりました。

それ以来近寄らないようにしているわ!!!

 

「樹木と木材の図鑑」で最近知ったのが木蝋の原料はハゼノキなんだって。

 

へー。すごいね!

昔の人は、このハゼノキの実を利用して、ろうそくやワックスを作ったんだね。

調べたら天皇陛下が儀式の際に身につける衣装、黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)もハゼノキを染料に使っているんだって。

その他にも、和弓を作る際の側木に利用されているのもハゼノキなんだって。

 

 「樹木と木材の図鑑」っていう本を持っていて、この本にはとっても感心されられます。

昔の人は自然のめぐみを利用して生産する力があったのです。

AI技術がすすんでも、日本人の培ってきた知恵と技術を大事にしていきたいですね。