楽器に使われる材料には希少な素材がけっこうあります。
現在、象牙の取引は厳しく規制されていますがアフリカゾウの密猟は続いています。
需要があるからです。
象牙製品を買う人はたぶん、
「自分が印鑑を1本買ったくらいで大した影響はない」
とか思っていると思うよ。
「ほかにも沢山の象牙使っている人いるじゃん!」
とかって言い訳上手い人。
でも、1人だけじゃなくて、1万人がそう思ったらどうなる?
密猟や乱獲はなくなって欲しいわ。
絶滅危惧種が楽器にも使われているんだけど、どれくらいの人が知っているのでしょうか。
「楽器は芸術の道具だから」
などという理由で乱獲や乱伐が許されるはずはありません。
環境会議所東北で昨年度から
「使用済みのギターやベースの弦を回収する」
という取り組みを行っています。
昨年度はなんと驚きの116㎏のスチールが集まりました!!!!
ギター弦で116kgって想像するだけでもすごいや。
当初は、資源ごとに分けて換金して途上国支援や植林活動を行うとしていした。
やってみてわかったことは、分別選定作業に時間が想像以上にかかってしまうことです。
「このままではいけない!」
と思い、みんなの想いを未来につなげていくことを目的に新しい活用をこの度楽器に使用されている木を植樹することとなりました。
調べてみると ギターではマホガニー(センダン科)やローズウッド(マメ科)、黒檀(カキノキ科)などが好んで使われているんだって。
中でもマメ科の木材は、濃色で高密度、優れた音響性能と外観を両立する材が多いらしい。
ギターや弦楽器、管楽器、打楽器で好んで用いられているそうだよ。
楽器に使用されている木は、ほかにもあるわ。
アオダモ・アガチス・イエローパイン・イタヤカエデ・オーストラリアンブラックウッド・キングウッド・コア・コクタン・サペリ・シカモア・シタン・ジャカランダ・シュガーメープル・スプルース・ソフトメープル・チェチェン・トチ・パシフィックイチイ・バスウッド・パドック・ヒメコマツ・ブビンガ・ブラジルウッド・ペアウッド・ホリー・ホワイトウッド・ ホンジュラスローズウッド・マカバ・マラカイボボックスウッド・マンソニア・ヤマザクラ・ユティレ・ヨーロッパイチイ・ヨーロピアンチェリー・ヨーロピアンボックスウッド・ ローズウッドなどなど
調べたら70種類以上と樹種を上げたらキリがない👀
生物多様性にも配慮して今回選んだのは、先日ご紹介したバットにも使用されていて苗屋さんから手に入りやすいアオダモです。
秋、葉っぱが落ちるころに植樹会を行い「ミュージックドネーションの森」を育てていこうと思います。
いずれにしても 生物資源は循環資源だから何もしなくてよいわけではない!
利用用途をしっかり学んで未来のために持続可能な、そして多様な森を創っていきましょう。