世界中で見逃された「小さな敵」の正体はプラスチックの小袋

「年間855億個」も使われるプラスチック!と言われて何を思い浮かべますか。

年間消費される855億個の正体は、世界中で見逃された「小さな敵」でもあるのです。

その正体は、食品の個包装です。

 

食品の個包装といえば、お弁当についてくる醤油やソースの袋もそうね。

納豆についてくる出汁醤油やカラシ、お菓子の個別包装もそうだわ。

当然だけどプラスチックでできていてその数は、実に855憶個にも上ると言われています。

プラスチック製の「小さな袋」は脱プラスチックが必要な世界において「大きな敵」ということか。 

ビニール袋の有料化は日本ではすっかり定着したよね。

先進国ではストロー、フォークやナイフなどのカトラリーなども徐々に禁止の対象とされ始めている。

ところが、プラスチックの小袋はEUをはじめとする先進国でも未だ規制の対象外となっているようよ。

とくに貧富の差が激しい国では小袋がとても重宝されている現実もあるわ。

たとえば、シャンプーや歯磨き粉などの生活必需品を通常サイズで買う金銭的余裕のない層が多いのは想像できるでしょ。

そういう地域では、サシェ(小袋)単位で購入しているそうよ。

 

となると、捨てられる小さなプラスチックの袋も増えるということだね。

プラスチックの小袋が川を流れて海にたどりついて、砂浜を覆いつくす。

それが深刻な環境問題になっている。

この「捨てやすさ」が、プラスチックの小袋が抱える課題の一つでもあるわけだ。

 

小さな袋は大きなビニール袋や発泡スチロールと比べて、ポイ捨てされやすい傾向もあるし。

そして野生生物があやまって食べてしまう可能性も非常にある。

海鳥の胃袋からマイクロプラスチックやビニール袋の破片が見つかるのはよくある話になりつつあるわ。

 

人間界でいうと少子高齢化が確実にやってくるでしょ。

そして核家族化と、一人で暮らす高齢者世帯(独居老人)も増加していくし。

この現実を考えると、今はプラの使用する量が減っている日本も、今後は小袋単位で購入する機会が増えることが予想されるね。

 

ガムは板ガムからドロップタイプに代わって少しごみが減ったようにも感じる。

飴も昔はドロップ(古いね)缶入りだったなぁ?

 

僕たちも出来ることから少しづつ変わっていかなくっちゃね。