「SDGsウォッシュ」とは、実態が伴わないのにSDGsに取り組んでいるように見せかけることを指す言葉です。
本来、企業の価値を高めるために始めたSDGsの取り組みが、例え意図的でなかったとしてもSDGsウォッシュだと判断されてしまえば、社会からの信用を落とす結果となってしまいます。
エシカルちゃん。
また新しい言葉がでてきたよ。
「SDGsウォッシュ」ってなに?
どんなことなのか教えてー!
「ウォッシュ」は、1980年代に欧米を中心に使われていた、うわべだけ環境に配慮していると見せかけた企業を批判する「greenwash(グリーンウォッシュ)」という造語から来ています。
環境に優しいといった意味を持つ「green(グリーン)」と、ごまかしの意味を持つ「whitewash(ホワイトウォッシュ)」を掛け合わせたものなんだって。
あ!例えば、根拠がないのに「エコ」とか「省エネ」とか商品に書いていたり、それっぽい雰囲気の言葉を並べていたりすることかな?
友達との会話にもよく耳にするようになったし、SDGsの認知が高まってきたでしょ。
事業とSDGsを結び付けた取り組みを始める企業が増えた感じもするしね!
そうそう!SDGsの認知度が上がってきたし、便乗商売もあると思うの。
「greenwash(グリーンウォッシュ)」と同じように、うわべだけの取り組みも増えてきているんじゃないかなって思う。
だから「greenwash(グリーンウォッシュ)」のgreenをSDGsに置き換えた、「SDGsウォッシュ」が使われるようになったみたい。
「気候変動に具体的な対策を」
この目標を達成するために個人も企業もがんばっていると思うよ、僕は。
CO2削減のために社用車に電気自動車を取り入れて見たり、LEDに変更したり。
再生可能エネルギーに転換!とかさ。
でもね、実際には電気自動車を導入しても、社員のガソリン車利用率は変わっていないという話もきくわよ。
再生可能エネルギーへの切り替えは完了したけど、化石燃料を取り扱う企業へ投資しているというのも、よく聞く話だし。
環境にプラスになるような行動を実際に起こしているものの、同時にマイナスになる取り組みも行なっており、矛盾が生じていて、一筋縄ではいかないのが実情です。
これもSDGsウォッシュと見なされるのです。 SDGsのターゲットに対してしっかりとWhenを明確に、数値で示すことが特に企業に求められるのです。