
年々、夏が長く秋が短くなってきているように感じます。
地球温暖化対策として世界中で取り組まれていることの一つに、カーボンニュートラルがあります。
これまでにも何度か取り上げてきました。

<カーボンニュートラル>のおさらいです。
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの「排出量」と「吸収量」を差し引きゼロにすることです。
排出される温室効果ガスの量と、森林などによる吸収量や除去される量が等しくなる状態を指します。
これは、地球温暖化対策として、世界中で取り組まれている共通の目標です。

そうだったね。たとえばこんな取り組みです。
・太陽光発電や風力発電省エネルギーなどの再生可能エネルギーを利用する。
・電力消費を抑えるための「省エネルギー対策」を実施する。
・排出量の少ない電気自動車(EV)を利用する。
・森林の保全・育成植林やで、CO2の吸収能力を高める。
・CO2の排出削減が困難な分を購入することで埋め合わせるカーボンオフセット。

そして日本の目標もありました。覚えていますか?
日本政府は、2020年10月に「2050年までにカーボンニュートラル」を目指すことを宣言しました!
あと25年でカーボンニュートラルが実現できるようにしなければなりません。

ここからやっと本題です。
カーボンニュートラルに向けてコーポレートPPA(Corporate Power Purchase Agreement、電力購入契約)という電力取引が進んでいます。
電力の需要家である企業が、発電事業者との間で長期にわたって結ぶ再生可能エネルギー電力の購入契約を指します。
契約期間は、一般的に5~20年間ほどとされています。


コーポレートPPAには、発電設備が需要地内にある「オンサイトPPA」と需要地外にある「オフサイトPPA」に大別されます。
さらに、オフサイトPPAは電力の調達を含む「フィジカルPPA」と環境価値だけを取引する「バーチャルPPA」に分けられます。

解りやすい図解があったので紹介します。


<電力を購入する企業のメリット>
再生可能エネルギーによる電力を長期間、安定的に調達できるがあります。
<発電事業者のメリット>
売電先が長期にわたり固定されるため、安定的な発電事業を営むことができます。
それぞれのメリットを活かしていきたいですね。