森の水が私たちの暮らしや自然を守っている。

「森が水を育む」ということはみんな知っているね。

そして、古くから森を大切にして命をつないできた日本人。

お米がたくさんの水を使うのは、日本が水の国だから生まれた食文化なんだよ。 

ホシカル君、知ってる?

諸外国では、お浸しを食べないようよ。

なんでも水にさらすなんてことは衛生的じゃないから到底無理なんだって。

へぇ〜!

こういう話を聞くと、日本独特の食文化は水の影響も大きく受けているって実感するなぁ。

日本の地形から想像してほしいんだけど。

川は急流が多いでしょ。

そんな中で田んぼは昔から「自然のダム」とも言われてて大雨を貯める役割もあるんだ。

そっかー。

「自然のダム」のおかげで大雨とかの自然災害から逃れたともいわれているんだね。 

そうよ。

森や田んぼは地下水の水源としての役割を果たしているし、水の汚れも浄化してくれる役割もあるわ。

そして日本は湿気が多いから稲作が根付いたとも言われているの。 

調べてみたら水が得にくいところではやはり小麦を植えていたんだって。

そこで栽培されるのは中力粉として利用したらしいよ。

うどんやはっとが古くから食文化としてあるのはそのせいね。 

森があって水が豊か。

だから米を作ることが出来る!

その米を作る田んぼが、私たちの暮らしや自然を守ってくれている。

なんて素敵なんだろう!!!

【バーチャルウォーターとは】

食料を輸入している国(消費国)において、もしその輸入食料を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定したものであり、ロンドン大学東洋アフリカ学科名誉教授のアンソニー・アラン氏がはじめて紹介した概念です。

例えば、1kg のトウモロコシを生産するには、灌漑用水として1,800 リットルの水が必要です。

また、牛はこうした穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1kg を生産するには、その約20,000 倍もの水が必要です。

つまり、日本は海外から食料を輸入することによって、その生産に必要な分だけ自国の水を使わないで済んでいるのです。

言い換えれば、食料の輸入は、形を変えて水を輸入していることと考えることができます。

環境省「バーチャルウォーターとは」https://www.env.go.jp/water/virtual_water/index.html#mainより抜粋。

森が今の日本を支えてきたと改めて思う!