身近なところにある金属ってどんなのがあるの?

身近なところにある金属のほとんどは金属単体で使われることはありません。

種類の違う金属を混ぜ合わせたり、非金属を混ぜたりして利用します。

耐久性や、加工のしやすさ、さびにくさ(耐腐食性)など用途に合った合金として加工されます。

合金でよく知られているものを見てみましょう。

 

ステンレス!

「鉄(Fe)」と「クロム(Cr)」または「ニッケル(Ni)」の合金で、さびにくく磁石につくものとそうでないものがあります。

スプーン、流し台、鍋、フライパンなどに使われています。

鋼(はがね)!

「鉄(Fe)」と「炭素(C)」の合金です。

丈夫で、安く、加工しやすいのが特徴です。

ビル、鉄道、橋などの建築物、ナイフなど広く使われています。

黄銅(真鍮)!

「しんちゅう」って呼び方の方が一般的かな。

「銅(Cu)」と「亜鉛(Zn)」の合金で、亜鉛が20%以上のものを真鍮というそうです。

加工しやすく身近にある金色に見える合金のほとんどが「黄銅」といえます。

5円玉、金管楽器(トランペットやトロンボーンなど)などに使われます。

白銅!

「銅(Cu)」と「ニッケル(Ni)」の合金でニッケルを(10〜30%)含み銀と似た白い輝きを持っています。

50円、100円、フルートなどの楽器、ナイフなどに使われます。

 

青銅!

「銅(Cu)」と「スズ(Sn)」の合金です。

加えるスズの量によって色が、赤銅色→黄金色→白銀色へと変わってゆくわ。

適度な展延性で融点が低い=加工しやすいという特徴があります。

10円玉は、銅95%+スズ1〜2%、亜鉛3〜4%、銅像、銅メダルなどに使われています。

ジェラルミン!

小型の手に持つバッグ、ジェラルミンケースって聞いたことがあるよ。

 

「アルミニウム(Al)」と「銅(Cu)」または「マグネシウム(Mg)」の合金です。

ねじ、航空宇宙機器、家屋の窓枠、ケースなどに利用されます。

ニクロム!

「ニッケル(Ni)」と「クロム(Cr)」を主に使った合金で電気抵抗が大きく、電気を流すと発熱しやすい「ニクロム線」として電熱線に利用されています。

※より優れた電熱線として「カンタル(クロム・鉄・アルミニウムの合金)」なんて合金もあります。

チタン合金!

「α型」「β型」「α+β型」など様々あります。

「チタン(Ti)」に「アルミニウム(Al)」や「スズ(Sn)」、「モリブデン(Mo)」「バナジウム(V)」などを混ぜたものがあり耐久性を高めたり、チタンの耐腐食性をより高めたものがあります。

航空機、スポーツ器具、医療器具などに利用されています。

はんだ!

「鉛(Zn)」と「スズ(Sn)」を主成分とした合金で、融点が比較的低いため、金属同士の溶接に古くから利用されています。

 

このように、これから先も社会のニーズに応えるために多種多様な合金が誕生していくことでしょう。

でも? どれも貴重な資源から作られていることに変わりはありません。

資源循環はこれから先も私たちの重要な使命です。

 

物を大切に使う、そしてリサイクルに回す使う責任を果たし持続可能な社会形成に努めていきましょう(^^♪