
猛暑と同時に宮城県では水不足が心配されていました。
「ダムの底が見える!」とニュースになったりしました。
ダムは水不足や治水、それに防災にも欠かせない存在だけど、実はちょっと意外な影響もあるらしいというお話しです。

山が多い日本にはダムがあちこちにある。
なくてはならないものだと思ってたけど、以外な影響ってどんな影響なのかな?

ダムに貯められた水が、地球の自転に影響を与えているっていう話です。


え、水のなにが原因なんだろう。
重さ?位置?流れ??どういうこと?

そう。まさにその通り!
ダムの貯水は、地球全体の質量分布に大きな影響を与えると言われています。
例えるなら、フィギュアスケーターが腕を広げたり、体に引きつけたりして回転速度を変えるのと同じ原理よ。

へぇ、分かりやすい。
それで、地球はどうなっているの?

研究によると、特にダム建設が活発だった時期(特に1990年代後半から)に蓄えられた水の重みが、地球のバランスに影響を与え、極の移動を引き起こしたんだって。
実際に極の移動が年間約4センチメートル東にずれていると報告されています。

北極、南極が移動したなんて、すごい話だね。
でも、ぼくたちの生活に影響はないんだよね?


このずれは私たちの日常生活で体感できるようなレベルではないので心配ありません。
でも、私たちが作ったものが、これほど大きなスケールで地球に影響を与えていると知ると、改めて驚かされるよね。
便利さの裏で、こんなことが起きているなんて。
自然と人間の関係って、考えていきたいね。