CO2の利用をさらに促進する「カーボンリサイクル」

地球温暖化の原因になっているといわれるCO2。

この排出量を減らすことは、今やグローバルな課題になっています。

エネルギー分野においては、CO2排出量の少ないエネルギー資源への転換をはかること、省エネルギーに努めることなどが大切です。

これまでにもさまざま取り組くんできました。

 

CO2を分離・回収して地中に貯留する「CCS」。

分離・回収したCO2を利用する「CCU」。

大気中のCO2を削減するための重要な手法として、いろいろと研究が進められてきました。

 

このようなCO2の利用をさらにふやしていきたい!

研究開発をイノベーションして力強く推進する「カーボンリサイクル」という取り組みがきになるな。

取り組みを5つ紹介するね。

 

①化学品では、ウレタンやプラスチックの一種でCDなどにも使われるポリカーボネートといった「含酸素化合物」が考えられています。

バイオマス由来の化学品や、汎用的な物質であるオレフィンも利用先となりえます。

つまり、CO2を原料にパソコンの外装やDVDをつくる、みたいなことです。

 

旭化成はこのポリカーボネートをアルコール、CO2、フェノールを原料として世界ではじめて開発・実用化したんだって。

さらに、世界初となるCO2からウレタンを製造する技術の開発に着手!

将来的には断熱材や衣料品などとして活用される見込みなんだって!

 

②燃料では、光合成をおこなう小さな生き物「微細藻類」を使ったバイオ燃料や、バイオマス由来のバイオ燃料がCO2の利用先として考えられています。

 

③鉱物では、「コンクリート製品」や「コンクリート構造物」が考えられています。

そして、CO2を吸収するコンクリート。

コンクリートの混和材にCO2を吸収する材料をつかうとともに、すでに実用化段階まできているのが、セメント使用量を減らして製造時のCO2排出量も削減する「CO2吸収型コンクリート」です。

 

 

④バイオマス燃料とCCSを組み合わせる「BECCS」、海の海藻や海草がCO2を取り入れることで海域にCO2が貯留する「ブルーカーボン」があります。

これらは総称して「ネガティブ・エミッション」と呼ばれます。

 

⑤化粧品の容器にもCO2を利用し化粧品用のプラスチック容器やポリ袋などにつかわれています。

「ポリエチレン」だね。

フランスの大手化粧品メーカー・ロレアル社は、ランザテック社、トタル社と共同で排ガス中のCO2を再利用した化粧品用ポリエチレン容器を開発したんだって。

 

化粧品の容器については2024年までにシャンプーなどの容器へ使用を広げることを目指しています。

何だか凄いですね!

私たちは出来ることを!

 

頭を使ってコツコツと、省エネ頑張りましょう。