海は生きている!ブルーオーシャンプロジェクト、ブルーカーボン

先日のこと「SDGsに準ずるもの」というテーマで何箇所かで講演をしてきました。

私の表現として

「持続可能な世界は、自然と人が健康であって初めて成立する!」

そうお話しします。

真ん中にNO.3を位置付けたこのSDGsロゴが気に入っています。

 

私たちの健康の基本は食!!

健康維持にも大きく貢献しているミネラルには大切な働きがあります。

主な役割は、基礎代謝や新陳代謝、エネルギー代謝を促すことです。

そのほかに体の機能や組織を調節・強化し、心身のバランスを正常に保つこと、などがあります。

様々なミネラルの働きによって体の健康は保たれているのです。

 

そういう意味で海はミネラルの重要な供給源だね。

藻や海草類、小魚が住む沿岸部はその宝庫ともいえるよね〜。

 

ところが近年喜べない状況が続いています。

過剰漁業(漁獲量を守らない漁業)によって海洋資源が激減していると言われているわ。

「マグロだ!」

「秋はサンマだ!」

と食べる魚が集中しているのが現状です。

 

それを防ぐために生まれたのが「MSC認証制度」!

まだスーパーとかで見かけることは少ないね。

あと、食材を工夫して使ったメニューを提供する「ブルーオーシャンプロジェクト」というのもあるね。

 

シェフのスキルもあがるから一石二鳥だ!!

<ブルーオーシャンプロジェクト>とは

SDGsの17個の目標のうち、14「海の豊かさを守ろう」を実現するためのプロジェクトです。

海洋にごみとして流出するプラスチックは少なくとも年間800万トンという試算もあり、投棄されたポリ袋などをウミガメやクジラが飲み込み、死亡する例はよく知られています。

プラスチックによる環境汚染軽減など、各企業が取り組んでいます。

海洋プラスチックをはじめとする沿岸部の汚染も深刻ですが、 そこに目を向けられてきたのが地球温暖化対策です。

今、グリーンカーボン(森林)よりも吸収源としても炭素固定としても見直されてきているのがブルーカーボンという取り組みです。

<ブルーカーボン>とは

2009年10月に国連環境計画(UNEP)の報告書において、藻場・浅場等の海洋生態系に取り込まれた(captured)炭素が「ブルーカーボン」と命名され、吸収源対策の新しい選択肢として提示されました。

ブルーカーボンを隔離・貯留する海洋生態系として、海草藻場、海藻藻場、湿地・干潟、マングローブ林が挙げられ、これらは「ブルーカーボン生態系」と呼ばれます。

地球上で排出された二酸化炭素は、一部は陸に、一部は海洋に循環します。

二酸化炭素は海中で、生態系に光合成され有機炭素(ブルーカーボン)として貯められます。

注目すべきは、海洋の植物の方が陸の植物より、排出された大気中の二酸化炭素を吸収する割合が高いことです。

海洋の生態系の二酸化炭素吸収率は約30%で、陸の生態系の二酸化炭素吸収率は約12%といわれています。

 

 

つまり海は生きている訳です。

豊かな海は、我々のいのちの源です。

改めて海をきれいに、海洋資源を守り育てていくことで 地球全体が持続可能に導かれていく!

そんなことを思った夏でした。